【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
「また女の所にでも行っていたのか、お前は」
「親父には関係ねぇだろ」
「全く。お前はいつまでこんなことを続ける気だ??お前はもう33なんだぞ?? いい歳してなにをやっているんだ、一体」
本当に口うるさい親父だ。口を開けば必ずこれだ。
「うるせぇ。親父には関係ねぇだろ。いちいち口出しすんな」
「なんだその口の聞き方は。全く、33にもなって常識もわからないのか。俺はお前をそんな風に育てたつもりはないぞ」
「……よく言うぜ。仕事のことしか頭になかったくせに」
親父は昔からそうだった。
「秋一、お前は33にもなってなにをやっているんだ‼」
「なにがだよ」
「秋一、いい歳して女にだらしないとは何事だ。恥ずかしくないのか!?」
「うるせぇ。俺のことに口出しすんなって言ってんだろ‼」
「なぁ秋一、お前もそろそろ結婚くらいしたらどうなんだ?? お前ももう結婚してもおかしくない歳なんだ」
「だから言ったろ。結婚はしない」
「今週末、見合いがある。絶対にくるんだ、いいな??」
え、見合い……!?
「はっ??ふざけんな、なんだよ見合いって。俺は見合いなんかしねぇ」
「秋一!!絶対にくるんだ。わかったな??」