【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
「そうか??」
「はい。社長の負けず嫌いのおかげで、色々ととうまくいってるんですから。それは社長の長所です」
「……美優紀に言われるまで気が付かなかったが、確かに俺も負けず嫌いだよな。なんか自分が勝てないとすげぇ腹立つし」
「それは負けず嫌いの証拠ですよ。別にいいじゃないですか、社長は社長ですし。それが社長の個性なわけですから」
「……美優紀って俺のこと、ほんとによく見てるな」
「そうですか??まぁ2年も社長の秘書をしているわけですから、社長のことはある程度理解してますよ??仮にも妻ですから、わたしは」
「……そうだな。俺は美優紀のことまだあまりよく知らないけどな」
「ある程度のことは、知っているじゃないですか」
「ある程度はだろ??俺が言ってるのは、美優紀のことは全部を知りたいってこと」
「えっ、全部ですか??……そうですね。まぁこれからもずっと一緒にいるわけですから、少しずつ知っていきますよ」
「なんだ??それは俺のことを好きになるってことか??」
「……違いますよ。なぜそうなるんですか」
「えっ、違うの??」
「違いますよ。前にも言いましたが、わたしが社長を好きになることは絶対にありませんので」