【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
なんていうか美優紀の運転って、かなりエロいな……。
なんつーか、やたら色っぽい。
「……なんですか??」
視線に気付いた美優紀が、チラッと俺の方を向く。
「いっいや……。なんでもない」
「そうですか??……でもあまりジロジロ見られると、とても恥ずかしいのでやめてください」
「わっ悪かった」
これじゃ美優紀が色っぽくて見とれてたなんて、言えやしないな……。
だってこんなに緊張した表情してるし。
「なぁ、それよりどこに行くんだ??」
まだ肝心の行き先を聞いてなかったな……。
「まだ秘密です。着いてからのお楽しみです」
「なんだそれ。秘密にしたい場所なのか??」
「ですから、着いてからのお楽しみです」
「……なんだそれ」
行き先を知らないままじゃ、行くのが怖くなるぜ……。
なんか違う意味でヒヤヒヤする。
「でも社長が行けば、絶対に喜ぶ場所です」
「俺が喜ぶ??」
「はい。きっとまた、わたしを好きだと叫ぶと思いますよ」
「……なんだそれ。なんなんだ、それは」
俺が美優紀を好きだと叫ぶような場所??……やっぱりわからない。
そんなの見当もつかない。一体どこなんだ、そこは……。
「社長はきっと、わたしを惚れ直すと思いますよ」