【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】


「今日だけは特別なんだろ??だったら社長じゃなくて、名前で呼んで」

「はい??なにをおっしゃっているんですか??」

「ていうかいい加減、俺のこと社長じゃなくて、"秋一"って呼んでよ。もうずっと一緒にいるんだから」

「……イヤですよ。恥ずかしいじゃないですか」

「なんで??いいじゃん。俺は美優紀の旦那なんだからさ」

「それはそうですが……」

「だからね??お願い。これからは毎日、俺のこと名前で呼んで??」

「ですが社長、それとこれとは話が違いますから……」

「なんでだよ。いいじゃん」

美優紀がどんな反応するのか知りたくて、わざとそっぽを向いてみる。
だけど美優紀はなんの反応もすることなく、ただ車を走らせるだけ。

なんだよ、なんか反応しろよ。つまんねぇな、チクショー……。
車が赤信号で止まる。そしてその瞬間……。

「……社長」

「ん??……っ!?」

えっ……ええっ!?

「そんなに拗ねられると困ります。ですから今は、これで機嫌を直してください……秋ーさん」

「えっ、あっ……」

やっ、やっべぇ……。突然あんなことされたら、すげぇ反応に困る……。
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