【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
「顔が真っ赤になっていますよ??"社長"」
「……なっ」
くそっ……誰のせいだと思ってんだよ。
美優紀が俺にあんなことするのが悪いんじゃんか……。
だって美優紀、いきなり俺に゙キズするからさ……。
美優紀からキスされるのって初めてだったから、すげぇ反応に困った……。
「……社長??どうしたんですか??固まってますよ」
「い、いやっ……別になんでもっ」
「そうですか??……あっ、後十五分くらいで着きますよ」
「えっ、あ、ああ」
やべぇ……なんか心臓がバクバクしてる。
くそっ、ドキドキが止まらねえ。
「……実はその場所」
「ん??」
そう話す美優紀に視線を向ける。
「一番最初に連れて行きたかったのは、社長なんです」
「えっ、俺??」
「はい。社長はきっと喜んでくれるような気がして。……だから一番最初に、社長を連れて行きたかったんです」
「……美優紀」
「ちなみにこれは、秘書としてではなく、社長の妻として言っていますので」
「だと思った。俺の秘書としての美優紀は、絶対に連れて行ったりしないからな」
「よくわかってますね。妻として言ったほうが、社長も嬉しいと思って」