【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】


「顔が真っ赤になっていますよ??"社長"」

「……なっ」

くそっ……誰のせいだと思ってんだよ。
美優紀が俺にあんなことするのが悪いんじゃんか……。

だって美優紀、いきなり俺に゙キズするからさ……。
美優紀からキスされるのって初めてだったから、すげぇ反応に困った……。

「……社長??どうしたんですか??固まってますよ」

「い、いやっ……別になんでもっ」

「そうですか??……あっ、後十五分くらいで着きますよ」

「えっ、あ、ああ」

やべぇ……なんか心臓がバクバクしてる。
くそっ、ドキドキが止まらねえ。

「……実はその場所」

「ん??」

そう話す美優紀に視線を向ける。

「一番最初に連れて行きたかったのは、社長なんです」

「えっ、俺??」

「はい。社長はきっと喜んでくれるような気がして。……だから一番最初に、社長を連れて行きたかったんです」

「……美優紀」

「ちなみにこれは、秘書としてではなく、社長の妻として言っていますので」

「だと思った。俺の秘書としての美優紀は、絶対に連れて行ったりしないからな」

「よくわかってますね。妻として言ったほうが、社長も嬉しいと思って」
< 161 / 290 >

この作品をシェア

pagetop