【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】

「美優紀、これからもずっとそばにいてな」

「……はい。言われなくても、そのつもりです」

「……ああ。ありがとう」

美優紀をギュッと抱き締める。
俺にはもう、この温もりが愛しくてたまらない。
美優紀がいるなら何もいらない……。ずっとずっと、美優紀さえいればいい。

「美優紀……」

「しゃちょ……。んっ……」

美優紀に軽くキスをする。
そしてまた深く、キスをする。

「しゃちょ……ダメッ……」

「拒むなよ」

「んっ……っ」

美優紀とのキスは、甘くてほろ苦い。
下手したら、止められなくなる。

「はぁ……もう、社長ったら……なんでこんなっ」

「いいじゃねぇか。　それとも、イヤだったのか??」

「……えっ。あっいや、そういう訳じゃ……」

「ふーん??」

「……な、なんでしょうか」

「じゃあなんで顔真っ赤なの??」

「……誰のせいだと、思っているんですか」

「やっぱ俺??」

「……わかってるなら、言わないでください」

「なぁ美優紀、怒ってる??」

「……怒ってなんていません。ただ、恥ずかしいだけです」

「なに??それって俺のこと、好きってこと??」

まぁそう言ったのは軽い冗談のつもりだった。
でも……。