【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
「……え??」
さらに恥ずかしそうに顔を伏せる美優紀を見て、まさかと思った。
「……なあ美優紀、お前俺のこと好きなの??」
美優紀の顔を覗きこみ、もう一度問いかける。
「……よくわかりません。でも社長のことを想う度に、胸がドキドキしたり、苦しくなったりはします……」
「……それって」
美優紀は俺のことを好きになることなんて、絶対にないと言っていた。 だから俺もあまり期待なんてしてなかった。
でも……。美優紀が今、正直な気持ちを話してくれた。
「……わたしは、社長の妻です。だから多分、社長と同じ気持ちなのかも、しれないです」
「……美優紀」
「たしかにわたしはあの時、社長のことを好きになることはないと言いました。……ですが今は、社長のことをすごく大事に思っています。すごく、大切な存在です」
美優紀はそう言って優しく微笑んだ。
「……美優紀」
俺は美優紀を再びギュッと抱き締めた。
そしたら美優紀も、俺の背中にギュッと手を回してくれた。
「……しゃ、社長??」
「美優紀、愛してる」
「……はい」
「これからもずっと、俺のそばにいてくれ」
「……はい」
「絶対離さない。だからなにがあっても、俺から離れるな」