【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
「……はい。絶対離れません」
「ああ、離れたら許さない」
美優紀をジッと見つめると、美優紀は恥ずかしそうに、だけど嬉しそうに微笑んだ。
俺は美優紀に触れるくらいのキスをした。
俺と美優紀の気持ちが、ようやく交わった瞬間だった。
……そう、この時までは幸せだった。
こんな俺たちの幸せをぶち壊そうとするヤツが現れる時までは。
ーーーそれは、それから数日がたった時だった。
「社長!!大変です!!」
会議用の資料を読んでいた時、突然秘書課の宮本が勢いよく社長室に入ってきた。
「……どうした??宮本??」
「こ、これを見てください!!」
「なんだ??」
宮本に差し出されたのは、とある週刊紙だった。
そしてそこに書かれている記事を見て、俺は目を見開いた。
「……おい。なんだよこれ。どういうことだよ!?」
俺は動揺を隠せない。
……開いた口が塞がらないってのは、きっとこういうことを言うのだろうと思った。
「これは今日出回ったのか??」
「……わたしにもよくわかりません。でもそうだと思います」
くっそ……!!なんだよこの記事!!
一体誰がこんなことしたんだよ!!
「宮本、藤枝は??」
「いえ、まだ戻ってきてません」
「そうか……」