【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
だがそれよりも一番厄介なのは……。美優紀にバレることだ。
美優紀は俺の妻だ。そんなことがバレたら、完全に離婚されてしまうかもしれない。
浮気したら離婚するって宣言されたんだ。そんなことで離婚されるのは俺自身も困る……。
「社長、失礼します!!」
そんなことを考えていると、美優紀が突然社長室に入ってきた。
「わっ……!!み、美優紀!!」
俺は急いで週刊誌を資料の下に隠した。
「どうしたんです??そんなに慌てて」
「えっ!?あっ、いや……突然入ってくるのがイケないんだ」
「ーーー社長」
「……なっ、なんだ??」
やべぇ。美優紀の目がかなり怖い。
「今、なにを隠したんですか??」
「えっ!?なっ、なに言ってんだ。何も、隠してない……」
やべぇ。美優紀にバレた。
どうする、俺……!!
「わたしにウソをつけるとでも思ってるんですか??」
「……えっ」
「さぁ、今隠したものを出してください。出さないと、どうなるかおわかりですよね??」
「……わかった。出すよ、出すから!!」
美優紀にはなにかもかもバレている。こうなりゃ観念するしかない……。
俺は素直に、美優紀の前に週刊誌を出した。
「なんですか?? 週刊誌がどうかしたんですか??」
「いやっ……」
よかった……。
幸い、美優紀にはまだバレてないようだ。