【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
と、わたしは言った。
「え……??」
「わたしは今から別の仕事が残っているので出掛けてきます。なるべく早く戻りますから。 夕飯は冷蔵庫にストックしてありますので、温めて食べてください」
「……あっ、ああ。わかった」
「本当はこんな状況で社長を一人にしておくわけにはいかないのですが、とても大事な仕事なので抜けなければなりません。……申し訳ありません、社長」
「いや、俺なら大丈夫だ。 気を付けてな」
「はい。……社長、くれぐれもマスコミには気を付けてくださいね。見つかれば、何かと大変ですから」
「……ああ、わかってるよ」
「ならいいですのですが。……それではわたしは、仕事に行ってきます」
わたしは「失礼します」と言うと、社長室の扉を閉めた。