【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
「……美優紀、帰ろうか。我が家に」
「はい。秋一さん」
会計を済ませ、車へ乗り込む。
美優紀は少しだけお酒も入り、疲れたのか、車の中で眠っていた。
そんな眠る美優紀の頰を触ると、熱くて可愛かった。……こんなに無防備な寝顔を見せられると、理性を保つのは大変だ。
俺は、思わず美優紀の唇にキスをした。キスをしたら、美優紀から白ワインのような、甘い香りがした。
その香りを嗅ぐだけで、理性をが吹っ飛びそうになる。 そしてさっきの美優紀の言葉を思い出す。
「……子供、か」
美優紀との間に子供を作れば、確かに簡単には離婚出来なくなる。……だけど、本当にそれが美優紀のためにいいのか分からない。
美優紀のことは愛してるし、ずっと公私ともにパートナーでいたいとも思うのだが。……まぁ、こんなこと考えていても仕方ない。
そうこうしているうちに家に着き、美優紀をお姫様抱っこして抱きかかえ、部屋のベッドへと寝かした。
少しはだけたブラウスの間から見えそうなピンクの下着が、俺の欲を掻き立ててしまう。
ーーーいや、ダメだ。そんなコトをしたら、さらに美優紀に嫌われるに決まっている。
そんな寝込みを襲った所がバレたら、ビンタだけでは済まされない。……きっと離婚されるかもしれない。
ダメだ。俺も酒が入っているみたいで、頭がうまく回らない。 酔ってるんだな、俺も……。
今日は色々なことがあったから、疲れたんだな、きっと。