【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
「ん……。あれ、わたし……」
そんなコトを考えていると、美優紀が目を覚ましてしまった。
「悪い。起こしたか??」
「いえ、ごめんなさい……。寝てしまったみたいで……申し訳ありません」
「気にするな。着替えて寝ろよ」
「社長、あの……」
部屋を出ようとする俺を、美優紀が服の袖を掴んで阻止する。
「……どうした??水、飲みたいのか??」
「いえ……。違います」
「じゃあなんだ?? あ、メイク落としがほしいのか??」
「それも……違います」
「……じゃあなんだ。言ってみろ」
俺はベッドの上に座り、美優紀の顔を見つめた。
そして美優紀は、こんなことを言った。
「社長は……。わたしのこと、愛してますか……??」
「えっ……!?」
突然そう言い出した美優紀に、俺は動揺して美優紀から目を逸らしてしまった。
き、急になにを言い出すんだ美優紀は……。
やっぱり、酔ってるんだな。酔ってるから、そんなことを言うんだな……。
「……社長、答えてください。お願いします。 わたしのこと、愛していますか??」
「……何言ってんだ。もう遅いから、寝ろ。明日も早いんだろ??」