【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
ちゅっ……と唇が離れると、社長はかなり真剣は眼差しでわたしを見ていた。
その目から、目を逸らすことができなくて……。
まるで社長の目。
ーーー野獣みたいだわ。
「美優紀、愛してる」
「……はい」
わたしの頭を撫でながら、社長が一言、そう呟く。
その声は、透き通るような優しい声だった。
「美優紀は俺のこと、愛してる??」
「ーーーはい。愛して、います」
「本当に……?? 本当に、愛してるのか??」
「本当に、愛しています。……わたしにはもう、秋一さん、あなたじゃないとダメなんです。 あなた以外、考えられません」
秋一さんが、真剣な目でわたしを見てくるので、わたしは真剣にそう言い返した。
そして社長はまた、キスをしてくる。そのキスに酔いしれてしまい、わたしの頭の中はもうなにも考えられなくなっていた……。
そしてその時、社長はわたしのパジャマに手をかけ始めた。
プチン……と、ボタンを1つずつ外していく。
「えっ??しゅ、秋一さん……??」
「ーーー今夜は、美優紀の全てを俺に見せてくれ。美優紀の全てが欲しい」
社長の言葉に、急に恥ずかしさが混ざり、余計に変な気持ちになった。
でもよく考えると、結婚してもう何ヶ月も経つのに、わたしたちは一度身体を重ねたことはない。
それはその時に、お互い愛のない結婚をしたから。愛がなかったからだ。
ーーーだけど今は、違う。