【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】


身体を重ねながら、たまに聞こえる秋一さんの声はいつもとは違う。 やけに色っぽくて、透き通るような声。
とてもステキ。普段の秋一さんとは全然違う、色っぽくも妖艶な雰囲気と、この甘い吐息。

余計に秋一さんのことを好きになりそうだった。
もっと好きになって、秋一さんの全てを心に刻んでおきたいと、そう思っていた。

「んっ……もう、ダメッ……。あっ……‼」

短時間でトロトロに溶かされて、熱に浮かされて、わたしはもうすでに限界を迎えていた。
ーーーこの甘い吐息と、体温に、わたしは虜になってしまったみたいだ。

悔しいけど……。わたしはもう、秋一さん以外、考えられない。
秋一さんとじゃないと、ダメみたいなの。

「美優紀……愛してる」

そしてまた、深く甘いキスを交わしながら、トロトロに溶かされていく。

「んんっ……わたしも、愛してます……。やっ、んっ……」

「みゆ……き……」

「しゅう……いち、さん……っ」

そしてその後、わたしと秋一さんは、二人同時に果てた。
同時に、幸せがたくさん溢れだして、熱を帯びた身体と混ざり、素敵な音色を奏でているみたいだった。

ーーー幸せとは、こういうコトを言うんだ。改めて、感じた瞬間だった。
好きな人に抱かれるって……。こんなに幸せだったんだって、改めて実感してしまった。

「美優紀……愛してる」

汗ばんだ表情でそう呟いた秋一さんは、わたしのおでこに、そして唇にキスをしてくれる。
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