【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
side秋一
「スーッ……スーッ……」
初めて、美優紀を深く抱いた。 あんなにも愛おしいと思えるなんて、思わなかった。
初めてを身体を重ね合った時、あんなにも美優紀がカワイイ顔をするなんて、思ってなかった。 美優紀を抱いた瞬間から、幸せが溢れだして、どうにかなりそうだった……。
ーーー愛している。その言葉に間違いはないと、改めて実感した。
愛おしくて、愛おしくて、仕方なかった。
俺の背中にしがみつき、必死で俺に付いてこようとする美優紀の姿は、とてもたまらなく愛おしいと思える瞬間だった。
ーーー愛のある営みというのは、こんなにも幸せなものなんだと、感じた。
結婚してから初めて、美優紀を抱いたから。
結婚して一緒に住み始めてから、早何ヶ月も経っている。 しかし何かと忙しく、なかなかこんな状況にならなかった。
というか、なれなかった。トラブルが続いたり、仕事が途切れなかったり。
ようやく、美優紀を抱くことができた。ずっとこうしたいと、思っていた。
夫婦として、少しでも距離を縮めたいと、そう思っていた。 ようやく、縮めるコトが出来た。
俺のベッドでスヤスヤと寝息を立てて眠る美優紀の寝顔を眺めながら、俺は幸せを噛み締めていた。
ぱっちりな目に、キレイな肌、長くてキレイなサラサラの髪、ふっくらした唇。
どこをとっても、間違いなく、美優紀はキレイだ。俺の妻として、相応しい女だ。
あの時、美優紀を俺の妻にしてよかった。