【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
「……改めてで申し訳ない。美優紀、俺と結婚してください。お腹の子と美優紀と、俺と三人で幸せになろう。いや、絶対に幸せにする」
「……え??」
それは思ってもいなかった、プロポーズだった。
想像もしていなかった。まさかこんな、サプライズがあるなんて……。
びっくりしてしまい、言葉が出なかった。 でもその代わりに、涙が出た。
純粋に嬉しかった。 結婚した時は、ちゃんとしたプロポーズなんてなかったから。
ちゃんとしたプロポーズをしてもらえるなんて、思ってもいなかった。
こんなにも嬉しいなんて、幸せすぎてしまう。
「……美優紀、手を出して」
「なんですか??」
「いいから。手を出して」
秋一さんに、言われるまま両手を出す。
「違うよ。こっちの手だ」
秋一さんが取ったのは、右手ではなく、左手。
ーーーそしてその薬指に、キラリと光る指輪をはめてくれた。
「……え??」
「結婚指輪。……あげてなかったから」
秋一さんはわたしを見つめながら、微笑んでいた。
「……もう一個、サプライズですか??」
「そうだよ。喜んでくれたか??」
「……嬉しくない訳、ないじゃないですか」
だって今日、秋一さんの気持ちを改めて知ることが出来たから。
プロポーズだけでなく、夫婦の証である、結婚指輪もプレゼントしてくれたから。
こんなに嬉しいことなんだ。……わたし、やっぱり秋一さんと結婚してよかった。
「でもどうして、指輪のサイズが分かったんですか??」
「実は寝ている間に、こっそり測らせてもらったんだ」
「そうだったんですか」