【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
この子のために
side美優紀
安定期にを迎えてしばらくした頃、つわりも治まり、楽になった。
けれどお腹が少しずつだけど、大きくなり始めて、身体が少しずつ重くなり始めた。
お腹が大きくなっていく度に、なぜだか分からないけど、秋一さんがとても喜んでくれている。
自分たちの子供がお腹にいると分かってから、秋一さんはわたしのことをとても大切にしてくれている。
毎回動こうとするとムリをするなと、言われて秋一さんがやってくれたり。
普段料理を全くしないのに、わたしのためにと料理までやるようになってしまった。
体調が悪いと分かると、横になっていろとか、座っていろ、とか。とにかく過保護になってしまい、少々困惑していたけれど。
その優しさに、いつも感謝をしていた。
「秋一さん、わたし買い物に行ってきます」
「なに言ってる??買い物なら俺が行く。転んだりしたらどうするんだ??」
「秋一さんったら、心配し過ぎですよ。わたしなら大丈夫ですから」
「ダメだ。美優紀は家にいろ。お前に何かあったら、どうするんだ」
「秋一さん……」
秋一さんったら、ほんとに過保護だわ。買い物にも行かせてくれないなんて……。
「……お前に何かあったら、お前とお腹の子にもし何かあったら俺はどうすればいい??」
「秋一さんら心配してくれてありがとうございます。 では二人で一緒に買い物に行きませんか??」
「……なるほど。その手があったか」