【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】


「俺もだよ」

ぐるっと一周お店の中を見回して、今日はお店を出た。 秋一さんと、もう少しお腹の中が大きくなった頃に、改めて買いに来ようと約束した。

わたしもそろそろお腹が大きくなってきたので、マタニティ用の洋服を買わないとと思っているのだけれど、もう買ったほうがいいのか分からない。

「美優紀、これ美優紀に似合いそうだな」

「え??そうですか??」

秋一さんが見つけたのは、真っ白なワンピースだった。 わたしがあまり着たことのない、ワンピースだ。
いつもスーツばかり着ているので、なかなか新鮮な感じがする。

「美優紀は細くてスタイルいいから、こういうの着たほうがいいんじゃないか??絶対に似合うと思う」

「そうですか??」

「これ着てる美優紀、見てみたいな」

「いや、そんな……いいですよ」

「これ、美優紀にプレゼントする」

「へっ⁉ あのっ、秋一さん⁉」

秋一さんはニコニコしながらそのワンピースを持ってレジへと行ってしまった。
もう……と思いながらも、家でなら着ても良いかもと思った。

お腹がどんどん大きくなるので、着れるのなら今のうちに着てあげようと思った。
それで秋一さんが、喜んでくれるのなら。
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