【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
「秋一くん、お待たせ。蕎麦二つね」
「おっ、きた」
「ありがとうございます。美味しそうです、とても」
「まぁまぁ、ゆっくりしてってくれ」
「ありがとうございます」
「さっそく食べようか」
「はい。いただきます」
久しぶりに蕎麦をすすると、蕎麦の香りと風味が口いっぱいに広がった。
美優紀も美味しいと言いながら、蕎麦を食べていた。
「本当に美味しいです。秋一さんが言うように、ここの蕎麦は格別ですね」
「そうだろ??」
「はい。とても美味しいです。また来たいです」
「じゃあ子供が生まれたら、また来よう。子供と三人で」
「はい」
蕎麦を美味しく食べた後は、そのまま家へと車を走らせた。
「ほら、美優紀」
「ありがとうございます」
美優紀の手を握り、家の中へと入る。
「お腹は大丈夫か??」
「はい。ありがとうございます」
美優紀はベランダに出ると、少しだけ外を眺めた。
俺は美優紀の体が心配で、一緒にベランダへと出た。
「美優紀、どうした??」
「なんだか風が気持ちよくて」
「風邪を引くと大変だ。中に入ろう」
「もう少しだけ」
「仕方ないな。じゃああと少しだけだぞ」
「はい。ありがとうございます」
「……美優紀、元気な赤ちゃん産んでくれ」
「……はい」
美優紀の笑顔に、俺はこうして癒やされている。 その笑顔に、幸せを感じる。