【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
「秋一さん、ご飯にしましょう」
「ああ。食べよう」
大きなお腹で歩くのは大変だ。ご飯を運ぶだけで精一杯だ。
「美優紀、俺がやるよ」
「ありがとうございます」
「ムリするな。出産が近いんだから」
「はい。ありがとうございます」
「食べよう、美優紀」
「はい。いただきます」
一緒に夕飯を食べるのが、こんなにも幸せなんだと思う。
出産が近づいてきた頃になって、秋一さんは前よりも仕事から早く帰ってきてくれるようになり、家事を手伝ってくれたりもするようになったのだ。
そのおかげで、わたしは色々と助かっている。
秋一さんがやってくれるようになって、わたしも負担が減ったため、ムリをすることもなく、過ごすことができるようになった。
「ごちそうさまでした」
「俺が持っていくよ」
「ありがとうございます」
「美優紀は座っててくれ」
秋一さんは、とても優しい。 いつも笑顔で、わたしを支えてくれる。
「美優紀、風呂に入ってくる」
「はい。ごゆっくりどうぞ」
秋一さんは、お風呂に入りに行った。 その間わたしはソファーに座り、スマホをスクロールしていく。
わたしの友達がSNSをやっていて、子育ての記録を載せているのだが、それを見ていつも癒やされている。
わたしも出産が近づいてきた今、不安だけど、その友達が色々とアドバイスしてくれるので、とても参考になる。
出産の時にどうすればいいかとか、色々と教えてくれる。