【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
「……美優紀」
「はい。なんですか??」
「美優紀、愛してるよ」
「はい。わたしもです」
「美優紀とお腹の子、俺が必ず幸せにする。だからずっとそばにいてくれ」
「はい。……秋一さんも、ずっとわたしのそばにいてください」
「当たり前だろ??」
秋一さんが、わたしにそっとキスを落とす。
わたしは目を閉じて、そのままキスを受け入れる。
「美優紀、この子の名前、俺が付けてもいいか??」
「えっ?? 秋一さんが、ですか??」
「ああ。産まれてきてくれるこの子の名前を、俺が付けたい。 まあ将来は、俺の跡を継ぐ後継者だしな」
「はい。では、お願いします。秋一さんに付けてもらったら、きっとこの子も喜びますよ」
きっとこの子は、パパが大好きな子になる。
思う存分、のびのびとすくすくと元気に育ってくれることを願いたい。
きっと産まれたら毎日ドタバタですごく大変だと思う。 だけどわたしは、そんな日々を、そんな毎日を大切に過ごしていきたい。
素敵な旦那様と子供に恵まれ、幸せな家庭を築く。 それは単純なようなで、実は奥が深いのかもしれない。
「美優紀、お風呂入ってくるか??」
「はい。 よいっしょ……」
こうやって立ち上がるのも容易ではない。 お腹の中には赤ちゃんがいる訳で、元気に蹴ってくれたりもする。
なかなか思うように動けなくて大変なのだ。秋一さんがいつもサポートしてくれるから、動きやすいように、だから楽になる。