【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
そう言ってはみたものの……。
「そんなに結婚がしたいなら、別の女性と結婚されたらどうですか。わたしなんかよりもずっといいですよ」
「だから俺は、女はキライだ。だがお前だけは特別なんだ。お前はずっと俺のそばで秘書として働いてるんだから」
「ですからわたしは……」
「藤枝。……いや、美優紀」
俺は美優紀の名前を呼ぶ。
「……はっはい??なんでしょうか??」
「ーーー美優紀、俺と結婚してくれ」
美優紀の手を握りしめ、美優紀を見つめながらそう呟く。
「しゃ、社長……ですからわたしは……」
美優紀はドキマギしている。
「俺はお前とだから、結婚したい」
「……あの。1つだけ、聞いてもよろしいですか??」
「なんだ??」
「しゃ、社長はほんとに……。ほんとにわたしと、結婚したいんですか??」
「ああ。冗談なんかじゃない。俺は本気なんだ」
「……わかりました。少し時間をください。 わたしにも少し、考える時間がほしいです」
「ああ、それはもちろん」
「ありがとうございます。……明日には、返事をしますから」
「ああ、待ってるよ」
よかった。とりあえず考えてくれるみたいだ。
後はもういい返事を期待するしかできない。