【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
「ほんとですか??秋一さんがいてくださると、とても心強いです」
「オレが付いてる。だから、安心してな??」
「秋一さん……ありがとうございます」
「美優紀とお腹の子は、俺の宝物だ。大切な家族だ。この子の父親として、あるまじき姿を見せていきたい」
「はい、わたしもです。一緒に少しずつ、親になっていきましょう??」
「……ああ」
お腹が大きくなるたびに、成長した美優紀。ママになろうと努力した結果は、こうして今実を結ぼうとしている。
美優紀はきっと、体だけでなく、心までも逞しくなっている。 美優紀はきっと、いいママになる。
美優紀の姿を見て元気をもらった俺は、その夜、美優紀を抱きしめて眠りについた。
そしてそれから何日かした後……。
次の現場へと打ち合わせで向かっていた時、美優紀から急に連絡がきた。
「もしもし美優紀?? どうした??」
「秋一さん……どう、しよう……。陣痛が……。イタタタ……!!‼」
「なにっ⁉ すぐ帰る!!待ってろ!!」
俺は急いで車をUターンさせて急いで家へと向かった。
出産予定日よりもかなり早い!!
「美優紀!! 陣痛か⁉」
家に入りすぐに美優紀に駆け寄った。
「イタタタ……!! はい……陣痛が、来たみたいです……」
「すぐに救急車を呼ぶ。待ってろ!!」
俺は救急車を呼び、その間に美優紀の体を確認した。
「美優紀、大変だ。破水してる‼」
「えっ……⁉」