【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
そして美優紀が一番、辛そうな顔をした時に。
「はい、赤ちゃん産まれまーす!!」
と声がした。……ついに、ついに産まれるんだ。
「おぎゃあおぎゃあ……!!」
「奥さん、ご主人、おめでとうございます!!元気な男の子ですよ〜!!」
「はっ……。やったっ……」
「美優紀、おめでとう。元気な男の子だってよ」
「はい……嬉しいです。よかった……」
美優紀は、産まれた瞬間に、目に涙をたくさん貯めて泣いていた。
これが出産か。 これが、待ち望んでいた我が子の誕生なのか……。
美優紀の汗ばんだその姿に、頑張ってくれた美優紀のその姿に。 俺は感動して、俺も涙が出た……。
「秋一さん、泣いてるんですか……??」
「……いや、すまない。感動して」
「わたしもです……。すごく大変でしたけど、とても感動しています」
「はい。赤ちゃん、抱いてあげて」
「……はい。ありがとうございます」
産まれたばかりの我が子は、とても小さくて、でもしっかり重みがあると、美優紀が言っていた。
産まれた子は、とても可愛くて、手足がフニフニしていてとても可愛いかった。
「……美優紀、ありがとう」
「え……??」
「俺の、俺たちの子を産んでくれて……本当にありがとう」
「……はい」
美優紀が我が子を愛おしそうに抱くその姿に、また感動してしまい、涙が出そうになった。
しばらくして赤ちゃんは、別の場所へと移された。