【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
「んっ……やっ……」
「あまり大きな声出すと、秋哉が起きるぞ??」
「だって……。秋一さんが……」
「仕方ないだろう??……早く美優紀を、抱きたかったんだから」
「……秋一さん」
もう一度深くキスを交わして、秋一さんの背中に手を回した。
その瞬間に……。
「ああっ……んっ……」
秋一さんが、深くわたしの中に入りこんできた。
久しぶりに抱かれる、秋一さんの体に……。
「んっ……はぁっ」
秋一さんには何度も抱かれているのに、何度抱かれても、いつも気持ちよくて、心地よい。
その背中、その体温、その心。 全部、秋一さんのものになっている。
「美優紀……」
「秋一さん……愛してる」
「俺もだよ、美優紀。……ずっとずっと、愛してるよ」
「はい……」
秋一さんの背中に手を回すと、わたしは秋一さんの体温を直接感じながら、わたしたちは二人で一緒に、幸せの底へと溶けていった……。
その後は、二人でベッドの中で抱き合い、眠りについた。
いつもなら夜泣きする秋哉も、今日のこの時だけは起きずに寝てくれていた。
まるでわたしたちが、今日この夜に抱き合うことを分かっていたみたいに。
赤ちゃんなのに、気を遣ってくれるなんて、秋哉ってばすごいな。
本当に赤ちゃんの存在は、大きいと感じる。……こんなにも幸せを与えてくれる、大きな存在だから。