【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
side秋一
美優紀が、二人目を妊娠した。また一人、家族が増えるのか。
「また家族が増えるって、いいですね」
「ああ。そうだな」
「今度、秋哉を連れて公園にでも行きましょう。お散歩に。わたしもまたつわりがくるので、たまには気分転換しないとですよね」
「辛い時は、俺がそばにいてやる。なんでも言ってくれ。秋哉のお世話もする」
「ありがとうございます。そう言ってもらえると、助かります」
美優紀が二人目を妊娠したとわかって、やっぱり嬉しかった。
もう一人の子が産まれてくると考えるだけで、ワクワクする。
俺たちはどんな家族になろう。 そんな未来を描く想像も、とてもいいものだ。
秋哉が産まれてから早数カ月になる。 もうそんな経つのかと感じてしまう。
秋哉は男の子だから、何事も明るく元気に育ってほしい。
イタズラしたりして、きっと美優紀に怒られるかもしれないけど、それでもすくすくと成長してくれることを願うばかりだ。
もう一人の子は女の子か男の子、全然分からないけど、どうせなら女の子がいい。
女の子ならきっと、美優紀に似て美人になるに違いない。
秋哉は、目は美優紀だけど、鼻や口は俺に似てる気がする。
ただ本当にに可愛くて、食べちゃいたいとも思ってしまう。
まだこんなに小さいのに、すごくよく笑う。よく笑う所は、美優紀に似たのかもしれないな。
「美優紀、元気な赤ちゃん、産んでくれよ」
「はい」
「頼むから、ムリだけはするなよ」