【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
「結構飲んでるな」
「はい。美味しそうに飲んでますね」
「いっぱい飲めよ〜秋哉」
秋哉のすくすくと成長する姿を想像しながら、
美優紀と二人で微笑みあった。
次に産まれてくる子供は、どっちだろうか。
美優紀に似てるのか、俺にまた似てるのか。
それを考えたり、将来子供がどんな風になっていてほしいかとか。
そんな会話をするだけで、とても楽しくて、とても幸せなのだ。
家族三人、いや、家族四人で仲良く幸せに暮らせるだけで、俺は幸せだ。
こんな日々が毎日続くと思わなかった。 美優紀に出会えなければ、こんな家庭を築くことはできなかった。
美優紀は秋哉という小さな宝物まで用意してくれた。
そして小さな宝物が、もう一人増えようとしている。 本当に、喜ばしい。
「……美優紀、ありがとうな」
「え??」
「秋哉を産んでくれて、本当にありがとう」
「こちらこそ、ありがとうございます。……もう一人、産まれてきてくれる子供にも、たくさん幸せをあげたいですね」
「そうだな。幸せをあげよう。俺たちの所へ来てよかったと思ってもらえるように」
「はい。……あ、秋哉、寝ちゃいましたか」
いつの間にか秋哉は、ミルクを飲んで満足したのか、俺の腕の中でスヤスヤと眠っている。
この笑顔を見るだけで、秋哉のこの天使のような寝顔を、いつまでもずっと眺めていたいとそう思ってしまう。