【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
「……ベッドに寝かせてあげましょうか」
「そうだな」
秋哉を抱きかかえ、ベッドに寝かせる。
秋哉の隣に、あの気に入っていたクマさんのキーホルダーを置いてあげた。
喜んでくれるといいんだけど。 いや、きっと喜んでくれる。
「……カワイイな」
「はい。とてもカワイイです」
秋哉のほっぺは可愛くて、フニフニしていて、手足も柔らかくて、触り心地がとてもいい。
癒やされるとは、このことだな。
「次に産まれてくる子は、女の子だといいな」
「はい。わたしもそう思います」
「女の子なら、バランスいいからな。家族構成が」
「はい。そうですね。 特に秋一さんは、女の子には甘やかしそうですが」
「そうか??」
「はい。もしその子が彼氏をうちに連れてきて、結婚させてくださいなんて言ったら、秋一さんはダメだ。絶対に認めないとか言いそうですよね」
「おいおい。どんな偏見だ??」
「ふふふ。将来が楽しみです」
美優紀とこんな会話をするのも、子育てならではなのかもしれない。
その経験で、こんなにも楽しい話ができるのかもしれない。
「……美優紀」
「はい??」
「これからもずっと、家族四人で幸せになろうな」