【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
「余計な話はいいですから、さっさと行きますよ」
「はいはい」
気まぐれ社長と共に会議室へと向かう。
しかしこう見えて社長は、仕事には本当に情熱を持っているのだ。
仕事に関しては人一倍頑張っているし、仕事のことになるとすごく熱心になる。
つまり仕事はできるってことだ。
「……社長、一つ聞いてもよろしいですか??」
「なんだい??」
「社長はなぜ、そこまで仕事に熱心になれるんですか??」
「んー……。多分、親父の背中を見てきたからかな」
「会長の、ですか……??」
会長と言うのは、社長のお父様だ。
「ああ。親父は見ての通りずっと仕事仕事って人で、どんな時も仕事にだけは誇りを持っていたんだ。 だからそんな親父の背中を見てきたからこそ、親父みたいになりたいと思ったのかもな」
社長は窓の外を見ながら、そんなことを言っていた。
「……社長も仕事にだけはきちんと誇りを持っていますからね。大変素晴らしいことだと思いますよ、わたしは」
「ありがとう。いつかは親父に認めてもらいたいんだ、俺」
「そうですか。……あっ、着きましたよ社長」
「ああ」