【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
「そうか。わかった」
「ですからそれまでは大人しくしていてくださいね、社長」
「わかった。きちんと仕事するから」
「頼みましたよ。 ではわたしは、これで失礼します」
わたしは社長室を出ると、会議室へと向かった。
そして長時間の会議室が終わった後、急いで社長のもとへと向かった。
わたしの今後の秘書としての目的は、社長を立派な社長に育てあげること。
仕事にもプライベートにもきちんと誇りを持てるような、そんな社長にするのだ。
それから後は、社長としての自覚を持たせることね。
入社した頃からずっと思っていたが、社長はかなり社長としての自覚がなさすぎるわ。
社長だっていうのに中途半端だし、女性関係も健全ではないし……。
直すトコロなんかたくさんあるのが社長。
でもそれでも、社長の仕事に対する情熱だけは誰よりも負けないわね。
わたしはもうずっと社長をそばで見てきてるんだもの、社長の悪いトコロやよいトコロはきちんと見ているつもりよ。
だからこそ社長は、誰かがそばで支えてあげないとダメなのね。
だから今度からは、わたしが社長をしっかりと支えないと。