【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
「社長、ただいま戻りました」
「ああ、戻ったか」
「はい。 たった今会長から連絡があり、もうすぐこちらに到着されるそうです」
「ん??ここに来るのか??」
「はい。ですからくれぐれも、結婚のことは内密にお願いしますね??社長」
「わかってる。でも親父には言ったほうがいいんじゃないか??」
「……そのことですが、もうすでに会長にはお伝えしてありますので、ご心配なさらず」
「えっ、もう言ったのか!?」
あら、もう言ったのかって……。
「はい。会長にとっては、とても大事なことですかので」
「そ、そうか。そうだよな、うん」
「会長もすごく驚かれておりましたよ、社長」
「そりゃあそうだよな、うん。 突然だった訳だしさ」
「そうですね。 ではわたしは、玄関まで会長をお迎えに行って参りますので」
「あ、ああ」
わたしは社長室を出ると、玄関まで向かった。
それと同時に、会長が玄関へと到着した。
「会長、お待ちしておりました」
「おお、藤枝くんか。待たせてすまなかったね」
「いえ。さ、行きましょう会長。こちらです」
と、会長を社長室へと案内する。