【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
とか言いつつ、すでに美優紀に迷惑をかけている気がする。
なぜだかわからないが、美優紀の視線が冷たい。
「とにかく、お前は結婚するんだ。少しは藤枝くんのことも考えてやるんだぞ」
「はい」
「それからもう1つ」
「なんでしょうか??」
「孫の顔は、なるべく早く見せてくれるとありがたいんだがね」
「えっ……。孫、ですか??」
美優紀があからさまにイヤそうな顔をする。
つーか俺、明らかに拒絶されてるよな。
「ああ。カワイイ孫の顔が見れるの、楽しみにしているからな」
「か、会長、それはまだ早いような気が……」
と俺は言うのだが……。
「なにを言っとるんだ、お前は。お前だってもう子供の一人や二人、いてもおかしくない歳なんだぞ??」
「ですが……僕たちはまだ結婚したばかりなので、まだ子供は早いです」
「そうか。 まぁ早く孫の顔が見れるのを楽しみにしているぞ」
「……ああ、はい」
なんだかすげぇ、プレッシャーを感じるような気が……。
子供なんて、俺たちはまだ早い。
しかもまだ、結婚したばかりなのに。美優紀だってかなり困ったような顔してるし。