【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
「えっ。……ええっ」
ウソだろ??おい、マジか……。
「イヤとは言わせませんから、覚悟しておいてくださいね??社長」
「………」
なんだ??
なんつーか、いきなり鬼嫁になったような気がするのは俺だけか……??
さっきの秘書としての美優紀は、一体どこに行ったんだ??
なんか雰囲気が違いすぎて、ちょっと困惑するな。
「それから、社長が万が一もし問題を起こした場合は、すぐに離婚させていただきますので、その覚悟で」
「……ああ、気をつけるよ」
問題起こした時点で離婚って、とてもじゃないが安心して結婚生活が送れる気がしないな……。
「わかってくださればいいのです。ではわたしは早速、婚姻届を市役所に提出しに行ってきます。 わたしが戻ってくるまで、大人しくしていてくださいね」
「ああ、わかった」
俺は早足で社長室を出ていく美優紀を見送り、ソファーに座った。
そしてため息を吐く。
「美優紀……。完全に鬼嫁、だよな」
あれじゃ俺が尻に敷かれてしまう。
全部美優紀の言いなりになるしかなくなる。
ヤバイな……。俺ってもしかしてさ。
ーーーとんでもない女を、女房にしてしまったのか??