【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
ブーッ……ブーッ……。
そして突然鳴り出すスマホ。
「……はい。もしもし」
軽くディスプレイを確認し、電話に出る。
「もしもし、秋ー??わたしだけど……」
わたし?? いや、誰だ??
「……誰だ??お前」
「ちょっと、誰ってヒドイじゃない。わたしよ、わたし。この前あなたが抱いた女よ」
……この前?? ああ、思い出した。
この前俺にまた会いたいって言った女か。
どうりで聞いたことある声だと思った……。
「あの時の女か。俺になんか用か??」
「また会えないかしら?? また抱いてよ、わたしのこと」
「断る。なんで俺が」
俺は女とは1回しか関係を持たないって、あの時確かに言ったはずだけど。
「お願い。またあなたに抱いてほしいの。やっぱりあなたとじゃなきゃ、ダメなのよ」
「ふざけんな。二度と会わないって言っただろ」
「ねぇ、お願いよ。あたしを抱いてほしいの。あなたにまた抱かれたいの」
「ふざけんな。女は2回もなんてあり得ないから」
「どうして??お願い。これで最後にするから。ねっ??お願いよ」
「……はぁ」
ほんとにうぜぇ女。
だから女はキライなんだ。