【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
わたしは鞄からお財布を取り出す。
「俺も一緒に行こうか??」
「いえ、大丈夫です。それに社長には、スーパーなんて平凡なもの似合いませんし」
「似合わなくたっていいよ。美優紀が買い物に行くなら、俺も一緒に行く」
「そ、そうですか?? では、一緒に行きますか??」
「ああ。どうせ家にいてもヒマだしな」
「そうですか。 では行きましょうか、社長」
「そうだな。俺が運転するよ」
「大丈夫ですよ。わたしだって運転くらいできますから」
「いいから、いいから。俺が運転してやる」
「そうですか?? ではよろしくお願いしますね、社長」
「ああ、任せとけ」
そしてわたしと社長は、スーパーへと買い物に出かけた。
もちろん社長の運転で。
「社長」
「なんだ??」
「お一つだけ、聞いてもよろしいですか??」
ずっと気になっている。
「ああ。なんだ??」
「社長は今まで、何人の女の人を隣に乗せたんですか??」
この質問をするべきだったのかは、分からないけど。
「何でそんなことを??」
「……いえ、気になっただけです」
「俺は助手席に女を乗せたことなんて一度もないよ」