【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
「そうか??」
「はい。社長は社長のままで、いいんです」
じゃなきゃ落ち着いて生活していけないわ。
仮にもわたしは、社長の秘書なわけだし。
「そうか??まぁ美優紀がそう言うなら、そうする」
「できればそうしていただけると、わたしも生活しやすいので、お願いします」
「わかった」
なんだかんだ会話をしていたら、あっという間にスーパーに着いた。
「社長??どうしたんですか??」
「いや、スーパーってこんな感じなんだなぁと思って」
「そうですよ。……まぁ社長は、スーパーなんてものに縁はないですからね」
「……まあな」
「まぁスーパーは、わたしみたいな庶民がくる所ですから。 社長みたいな人には似合いませんよ」
「そうか??」
「はい。社長にはやはり、高級デパートがお似合いですよ」
買い物カゴに野菜や果物を入れながら、わたしがそう呟く。
「わかった」
「え、なにがわかったんですか??」
「俺これからは、高級デパート行くのやめるわ」
「突然なにをおっしゃっているんですか!? 誰もそんなこと言ってません」
「だから、これからはもう行くのやめるよ。美優紀のために」
「なぜですか??」