【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
「そうだよ。そうしてよ、美優紀」
「……わかりました。社長がどうしてもそうしてほしいと言うのであれば、遠慮なくそうさせていただきます」
「そうしてくれ。俺は全然構わないから」
「わかりました。では明日からは、そうさせていただきます」
「ああ」
「社長、おかわりもありますので遠慮なく食べてくださいね」
「ああ」
これで俺も、少しは美優紀との距離が近くなったかな??
少しは親近感がわけばいいんだけど。
とりあえず美優紀との距離を縮めるためには、ちょっとずつ工夫をしないとな。
こうして結婚してから初めて美優紀と夕食を共にした俺は、なんだか浮かれ気分になった。
美優紀が意外に料理上手だってことは、わかったしね。
「社長、そろそろお風呂に入ってきたらいかがですか??」
キッチンで食器を洗いながら美優紀が言う。
「ん??ああ、そうだな。じゃあそうするよ」
「はい。着替えはお部屋に出してありますから」
「ああ」
美優紀のヤツ、いつの間に俺の部屋に入ったのか……。
とりあえず俺は、先に風呂に入ることにした。
「……ふう」
今日も疲れたな。