【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】

結婚するつもりがなかったのなら、なんで結婚なんかしたんだ??

「わたしが社長を支えるためです」

「え??」

「会長がわたしにおっしゃってくれたんです。社長を支えられるのは、わたしだけだと」

「え??そうなのか??」

「はい。会長は社長が結婚して幸せになることを、ずっと願っていたんですよ。だからわたしは、そんな会長の期待に応えたくて結婚しました」

「そうなのか……」

「はい。……ですがそれだけではありません。あの時も言いましたが、社長が真剣にわたしとの結婚を望んでくださったので、わたしはそれに真剣にお応えしただけです」

美優紀は俺の気持ちに真剣に応えようとしてくれただけで嬉しいな。
なんていうか、不思議な気分だ。

「ですから社長と結婚すると決めたのはわたしですので、後悔はしてません」

「そうか……」

「もし仮に後悔したとしても、過去は元には戻せませんから。今を生きるしかありません」

美優紀、お前……。

「……随分、現実的な話をするんだな」

「そうですか??」