【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
「ああ。なんていうか、俺には着いていけないな……美優紀の世界に」
「ですから、社長は社長のままでいいんですよ。わたしの世界なんかに入ることはありません」
美優紀の言葉が、妙に刺さった。
「……悪かったな、美優紀」
「え??なぜ謝るんですか??」
「なんか美優紀に、悪いことしたような気がしてさ」
「お気になさらないでください、社長。わたしは平気です」
「そ、そうか??」
美優紀は、俺にそう言う。
「はい。 ですから今後は、家の中ではわたしの指示に従っていただきますので」
「えっ……マジか!?」
おいおい‼ どういうことだ⁉
「マジです。新婚だからと言って、甘い幸せな結婚生活を送れるなんて思わないでくださいね??社長」
そう言った美優紀の目は、笑ってなどいなかった。
……やっぱり美優紀って、"鬼嫁"なのか??