【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】


「ああ。なんていうか、俺には着いていけないな……美優紀の世界に」

「ですから、社長は社長のままでいいんですよ。わたしの世界なんかに入ることはありません」

美優紀の言葉が、妙に刺さった。

「……悪かったな、美優紀」

「え??なぜ謝るんですか??」

「なんか美優紀に、悪いことしたような気がしてさ」

「お気になさらないでください、社長。わたしは平気です」

「そ、そうか??」

美優紀は、俺にそう言う。

「はい。 ですから今後は、家の中ではわたしの指示に従っていただきますので」

「えっ……マジか!?」

おいおい‼ どういうことだ⁉

「マジです。新婚だからと言って、甘い幸せな結婚生活を送れるなんて思わないでくださいね??社長」

そう言った美優紀の目は、笑ってなどいなかった。
……やっぱり美優紀って、"鬼嫁"なのか??
< 61 / 290 >

この作品をシェア

pagetop