【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
どうなってんだ、一体……。
「とにかくその会社とは、今後一切関係を持つなと」
「なんだって??」
「もうすぐそれが大規模な問題になると。……だからその前に関係を断ち切れと、会長から言われました」
「……そうか」
まずいことになったな。
なんで横領や不渡りなんか……。
「どうしますか、社長??」
「……少し時間をくれ。考える時間がほしい」
「わかりました。……では失礼します」
美優紀が社長室を静かに出ていく。
そして俺は、ひたすらに考える。
なぜ今ごろ横領なんて話が??
あったとしたら、もっと前じゃないのか??
「……くそっ」
もうすぐで契約ができそうな所までいってたのに。
あと一歩のと所で、なんで俺はいつもつまずくんだ??
やっぱり俺の力じゃダメなのか??くそっ……。
……確かに親父の言うとおりだ。
今ここで契約を中止にすれば、俺たちにそこまでの被害はない。
むしろその方が好都合だ。
だがもうすぐで契約ができそうな段階にいるのに、なぜ今この状況で??
わからない……。なぜなんだ??
くそっ……。俺はどうしたらいいんだ??
この状況を、一体どうやって解決する??