【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
「……っ!!」
おい、まさか……。
「おい、藤枝」
「なんですか??社長」
俺はすぐに美優紀を呼ぶ。
「お前に一つ頼みがある」
「……頼み、ですか??」
「ああ。頼まれてくれるか??」
「どのような頼みでしょうか??」
「実はーーー」
俺は美優紀にそっと耳打ちをする。
「ってわけだ。どうだ?? 頼まれてくれるか??」
「……わかりました。わたしでよければ、やってみます」
「ほんとか??すまない」
「いえ」
「ありがとう。 じゃあよろしく頼むよ」
「はい。お任せください」
あとはこれで証拠さえ掴めれば、なんとかなるか。だが証拠を掴むのは難しいしな……。
だが今は、なんとしても証拠がほしい。
どうしたらいい……??
考えるんだ、俺……。とりあえず今は、美優紀を信じよう。
美優紀ならなにか証拠を掴めるかもしれない。
頼む、美優紀……。
その日俺は、家に帰っても1日ずっとそのことばかりを考えていた。
「社長、ただいま戻りました」
「ああ、お帰り美優紀。帰ったのか」
「社長、どうしたんです??帰りが早いですね」
帰宅した美優紀はそう言ってくる。