【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
「いや、ちょっと気になってな……」
と言うと、美優紀は「すいません。調べてはみたんですが、まだ詳しいことはなにも……」と答えた。
「いや、いいんだ。それより今は、出来るだけの証拠がほしい。なんとしても掴め」
「……はい。わかりました。わたしももう少し調べてみます」
「ああ、頼む」
頼む、美優紀。お前しか頼れないんだ……。
「……社長、一つ聞いてもいいですか??」
「ああ、なんだ??」
美優紀は俺にこんなことを言ってきた。
「なぜわたしに、そんなことを頼んだんですか??」
「え??」
「別にわたしでなくても、よかったのではないかと思いまして……」
「……いや、お前にしか頼めないんだよ」
「え??」
「お前じゃなきゃ、意味がない」
俺がそう言うと、美優紀は少し間を置いてから「……分かりました」と返事をした。