【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
「わかってるから大丈夫だよ、藤枝」
「ならいいのですが。 いつお戻りに??」
「多分朝まで帰らない」
朝まで帰らないって……。まぁいつもこと、だけど。
「わかりました。くれぐれもお願いしますよ、社長」
「はいはい、わかってるって。 じゃあ行ってくる」
「お気をつけて」
わたしは社長を見送り、自分のデスクへと戻る。そしてコーヒーを飲みながら、小さくため息をこぼす。
「あら、社長はどうしたんですか??」
「ああ、社長ならお出かけになられたわよ」
「まさか、また女の人の所ですか??」
「……さあね」
わたしはそう言うと、再びため息を漏らした。