【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
「もし仮に今回の横領事件が誰かの仕業だとしたら、それはきっと第3者の仕業よ。その理由はきっと、誰かが会社の人間を恨んでるって所ね」
「恨んでる??」
「ええ、会社の社長に恨みを持っている。または会社の人間に恨みを持っているって、ことかしらね」
「つまり、誰かが個人的に恨みを持っているってことですか??」
「もしそれが事実なら、そうかもしれないわね」
「だとしたら、なんでそんなことを??」
「理由はわからないわ。……ただ、個人的な恨みってこともあり得るから」
「個人的な、恨み……」
「でもそれはまだ仮定よ。事実とは限らないわ」
「それはそうですけど……」
「とりあえず今は、社長のためにも事実を突き止めなきゃならないわ。ーーーあなたも協力、してくれるわね??」
「もちろんです。会社のピンチですから。わたしもお手伝いします」
「ありがとう。とりあえずなにか手がかりになるようなことが出てくれば、いいんだけどね」
「……すぐに見つけるのは、難しそうですね」
「ええ。とりあえず調べてはみるけど、なにも出てこないってこともあるわね」