【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
そして会社への影響は、すぐに起きた。
会社には抗議の電話が殺到し、電話の回線がパンク状態だった。
社長の所にも電話が殺到し、わたしが常に社長を守らなければイケなかった。
この状況がいつまでも続くと、マスコミに知られるのも時間の問題だった。
社長は毎日頭を悩ませ、落ち着いて仕事をすることもできずにいる。
そのせいで仕事が溜まっていく一方で、仕事をキャンセルする会社も出ていた。
このままじゃ本当に、わたしたちにまで影響が出てしまう。
……その前に、どうにかしないとイケないわ。
「……藤枝」
「はい。なんでしょうか??」
「まだ事実に辿り着かないのか??」
「申し訳ありません。調べてはいるのですが……なかなか」
「そうか。 まだ時間が掛かりそうか??」
「そうですね……。まだなんとも」
「そうか。とりあえずなんとか早めに頼む。俺も会社の未来を背負ってるんだ。ここで問題を起こしたくない」
「……わかりました。最善を尽くします」
「ああ、頼む。絶対なにか裏があるハズだ。誰かが仕組んだことかもしれないからな」
「わかりました。ですが、今まで調べてもなにも浮かんできません」