【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
「……だよな。証拠がなにもないしな」
「はい。……社長、なにか思い当たる人物はいませんか??」
「いないな。そんなことするヤツ、いるのか??」
「……ですよね。もし取引会社に、なんらかの恨みを持っている人がいたら、どうですか??」
「恨み??」
「はい。例えば、向こうの社長を恨んでる。またはその社員を恨んでるとか」
「恨みか。そんなヤツいるのか??……ん、待てよ??」
「……どうかなさったんですか??社長」
「藤枝、一人調べてほしいヤツがいるんだが」
社長はわたしに耳打ちをしてきた。
「……わかりました。調べてみます」
「ああ、頼む」
社長室を出たわたしは、急いでパソコンへと向き合う。
そしてその人物について検索した。
「……なるほど。社長の言うとおり、この人に間違いなさそうね」
社長の勘は当たってたわ。
間違いないわ、ビンゴに近いわね。
もっと詳しく調べよう。なにかわかるかもしれないわ。
「失礼します。社長、さっそく調べてきました」
「おう。どうだった??」
「……社長の勘は正しいようです。この人に間違いないと思います」