【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
side秋ー
「……もしそうだとしても、社長はなにも悪くありませんよ」
俺の目を見てそう呟いた美優紀は、小さく微笑んだ。
「ありがとな、美優紀」
「いえ。それより社長、今後どうするおつもりですか??」
「わからない。とりあえずアイツについてもう少し調べてみなきゃな」
「わかりました。ではわたしが」
「……いや、いい」
「え??」
「俺がやる」
「ですが、社長……」
「俺がどうにかする。だからお前はなにもしなくていい」
「……わかりました。社長がそう仰るなら」
「悪いな。とりあえず美優紀は、今後どんな対策をとるか考えてくれ」
「わかりました」
「それから、親父にはまだなにも言わないでくれ」
「……わかりました。ではわたしは、これで失礼します」
「ああ」
美優紀が部屋から出ていった後、俺は早速アイツに電話をかけた。
「……もしもし」
「もしもし、俺だ。突然電話して悪い。……今日時間あるか??」
「時間??」
「ああ。ちょっと話したいことがある」
「……わかった」
「じゃあ19時にいつものあのバーで待ってる。必ず来てくれ」
「わかった。19時な」