【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
side秋一
「ねぇ、秋一??」
「……なんだ」
「今度はいつ会ってくれる??」
まだ余韻の残るベッドの中で、俺の隣で甲高い声でそう言ってくる女がいる。しっかり俺の腕に絡み付いて。
「……悪いけど、もう会うつもりはないけど」
「どうして?? わたしたち、こんなに身体の相性がいいのに??」
「……それはお前だけだと思うけど」
俺にとっては別に普通だし、相性がいいとも思ってない。
コイツはただの暇潰し。コイツが抱いてって言うから相手にしただけの話だ。別にニ度と会うつもりはない。
「わたし、あなたにまた抱いてほしい」
「俺はごめんだ。俺は1回抱けばそれでいい主義だから。 それにどの女も、1回だけって約束で抱いてるだけだから」
「じゃあわたしも1回だけなの??」
「ああ、それに俺は女に困ってないから。俺が抱く女なんて他にたくさんいる」
「どうして1回だけなの?? わたしあんなに最後まで感じるエッチ、初めてだったのに」
「……言っとくけど、俺は執着する女はキライだ」
俺は執着する女はキライだ。
ウザいし、暑苦しいだけ。