【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
秋ーって呼んで??
side美優紀
「あっ、ああ。さっぱりだ……」
「そのようですね。とりあえず朝ごはんができましたので、食べてください」
「……わかった」
「結婚した当初から、それが毎日の日課だと言いましたよ??社長」
「だっけ。忘れた」
「そんな大事なことお忘れにならないでください。どうぞ、社長。朝ごはんです」
「……いただきます」
「今日は二日酔いの社長のために味噌汁にしましたので。よく味わって食べてくださいね、 社長。味噌汁は二日酔いにすごく効果的なんですから」
「……うまい」
「というか社長、なぜあんなになるまで飲んだんですか??なにかイヤなことでもあったんですか??」
「いや、別に理由はない……はず」
「理由がないならあんなになるまで飲まないでください。仮にも社長の面倒を見るのは、わたしなんですから」
「……あっああ、わかった。悪かったよ」
「おわかりになられたならいいんです。今後は飲み過ぎに注意してくださいね、社長。わたしもそこまでヒマではないんですから」
「……ほんとごめん。でも俺もさ、なんで飲み過ぎたのかイマイチ覚えてないんだ」
社長ったら、本当に記憶がない。何にも覚えていないのね……??