【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
秋ーって呼んで??

side美優紀



「あっ、ああ。さっぱりだ……」

「そのようですね。とりあえず朝ごはんができましたので、食べてください」

「……わかった」

「結婚した当初から、それが毎日の日課だと言いましたよ??社長」

「だっけ。忘れた」

「そんな大事なことお忘れにならないでください。どうぞ、社長。朝ごはんです」

「……いただきます」

「今日は二日酔いの社長のために味噌汁にしましたので。よく味わって食べてくださいね、 社長。味噌汁は二日酔いにすごく効果的なんですから」

「……うまい」

「というか社長、なぜあんなになるまで飲んだんですか??なにかイヤなことでもあったんですか??」

「いや、別に理由はない……はず」

「理由がないならあんなになるまで飲まないでください。仮にも社長の面倒を見るのは、わたしなんですから」

「……あっああ、わかった。悪かったよ」

「おわかりになられたならいいんです。今後は飲み過ぎに注意してくださいね、社長。わたしもそこまでヒマではないんですから」

「……ほんとごめん。でも俺もさ、なんで飲み過ぎたのかイマイチ覚えてないんだ」

社長ったら、本当に記憶がない。何にも覚えていないのね……??
< 91 / 290 >

この作品をシェア

pagetop