【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
「ていうことは、よっぽどなにかイヤなことでもあったんですか??」
とさり気なく聞いてみた。
「いや、それは多分ない。……多分、気分だ」
「そうですか??……でも普段はあまり飲み過ぎたりしない社長があんなになるなんて、とても珍しいですね。てっきりなにか、悩みがあるのだと思いました」
「俺にだってたまに飲みたくなる時あるんだよ。常に社長という立場から、仕事のことを考えないとイケないからな。そりゃあ苦労だってするさ」
「まぁそうですね。社長は会社の未来を背負ってる方ですからね。悩みもありますよね」
「ああ、まぁな。……ごちそうさま」
「具合が悪くても全部食べたんですね、社長」
「ああ、残すと美優紀になんか言われそうだからな。なんとか気力で食い切った」
「ありがとうございます。わたしも全部食べていただけると嬉しいです」
「……にしても頭が痛いな。二日酔いはツラいな」
「自業自得ですよ、社長。とりあえず薬をここに用意しておきますので、飲んでください」
「ああ……」
「大丈夫ですか??社長。もうすぐ出勤ですよ。しっかりしてください」
「ムリだ。……少し休む」
「わかりました。では15分後に準備してくださいね」